○『経営』について意味や定義を考えてみましょう
クリニック経営の原理原則は、経営の本質を理解すると見えてきますが、経営の本質が何であるか、考えたことはありますか。
家業を守る(=経営者自身の生活費を稼ぐ)ため、地域医療に貢献するため、などなど人によって解釈が違ってきますが、突き詰めて考えると一つの結論に行き当たります。
それは、『経営とは「営みを続ける」』ということです。
クリニック経営が止まると、家業や地域医療貢献も全ての活動が破綻します。
そのため『営みを続けること』こそ、クリニック経営の本質と考えております。
『営みを続けること』、すなわち『ひとつの物事を続けること』を意味します。
ひとつの物事を続けることは大変難しいです。物心がついて現在に至るまで、趣味や取り組みなどひとつの物事を続けている人は少ないでしょう。
つまり、『クリニックを経営するということは、並大抵なことではないということ』です。
○クリニック経営の基本原則を理解する
クリニック経営を続けるための基本原則、即ち、クリニック経営の基本原則は『キャッシュフローを増やし続ける』ところにあります。
なぜなら、クリニック経営は、お金がなくなると破綻し、お金さえあれば続くからです。
クリニックのお金を維持する、或いは増やすためには、『黒字経営』もしくは『利益の確保』です。
黒字経営とは、収入が支出を上回って利益が出ている状況です。
サービスを提供したら、1円以上儲かるというのが黒字経営の基本原則になります。
そのため、常日頃クリニックの『売上と経費』の状況を把握することが必須です。
○経営者の基本的立場とは?
経営の基本原則に続いて、経営者の基本的立場について考えてみましょう。
経営者は自分の判断を他人事にできない唯一の立場にいます。
なぜなら、経営者はスタッフとは違い、経営判断を委ねる相手がいないからです。
クリニックの業績は経営判断の繰り返しで形作られていくので、経営者の業績判断は非常に重いです。
経営者の孤独感、時折背筋を正される重圧の正体はこの辺にあるのではないかと思います。
また、経営者にとって「経営」と「人生」は、一心同体です。
どういうことかといいますと、クリニックの経営が発展すれば経営者の人生も発展しますが、クリニックの経営が行き詰まれば経営者の人生も行き詰まるということです。
クリニックの存続なくして、経営者の幸せはないです。そして、経営者が幸せを掴むためには、経営の基本原則に則った『クリニック経営=売上と経費のバランスを常に把握し、少しでもクリニックのキャッシュフローを増やすこと』を心掛けることが欠かせません。
○まとめ
『経営』について、私の経営コンサルティングの経験を含めて記事にまとめました。
少子高齢化に伴う診療報酬の見直し及び医療従事者の人材不足、昨今の物価及び人件費の高騰など、医療機関にとって経営環境の見直しが迫られている状況にあります。
しかし、クリニック経営の原理原則は、時代が変わっても不変です。
少々厳しい表現の記事ですが、患者さん及び社会が求めていることを踏まえて、経営の原理原則に基づいて、『カイゼン』することを推奨します。
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